さつま町にある「ちくりん館」はＪＡ北さつまが運営する農産物直売所で、レストラン「とどろ亭」も併設しています。店内にはさつま町・薩摩川内市の祁答院地区の農産物・加工品が並び、春・秋期を中心に賑わいます。
北さつまが鹿児島県内一を誇る冬春トマトのコーナーには、スマート農業（養液栽培）のトマトもあり、味わいも多種多様。また秋には、河川が近いことから鮎・すっぽん・山太郎かになども店頭に並びます。
帰省客には、県内一の生産量の南高梅や、薩摩中央高校の豚味噌・いこもちなど、ふるさとの味が人気です。
北野正文指導員は、出荷者と何気ない言葉を交わします。「ちくりん館という場所そのものが、福祉的な意味合いを持っていて、『 元気に働けるうちは、ちくりん館に出荷したい』という方もいらっしゃいます」と話してくれました。
出荷側・利用者ともに高齢化が進んでいますが、ちくりん館は、地域の方々を見守る場所でもあり、地域の元気の源にもなっているようです。